名刺用の絵を描くときに、ちょっとこまめに写真撮ってみました。
私のパステルでの天使の描き方です。
1.本番と別の紙に下書きします。本番の紙には下書きはしません。
2.トレーシングペーパーで下絵を色のパーツごとに描き写します。
この絵だと、羽根だけで4パーツです。天使1人にだいたい20パーツ前後になります。
これ、コピーすれば楽だし、正確だし、色を塗るときに鉛筆の色が混ざらないのですが・・・我が家のコピー機のトナーが切れておるため、手作業トレースです。
3.パーツごとにデザインナイフで切り抜いて、型紙を作ります。ステンシルみたいに、型紙の上から色をのせて描くのです。
4.本番の紙に、まず背景を塗ります。
ハードパステルを茶こしやカッターで粉にして、指で擦りこんでます。
5.型紙を当てて、色をのせる部分の背景色を消しゴムで落とします。
トレーシングペーパーが破れないように、そっとそっと。外側から中心に向かって消します。
この絵のように、水中や、夜なんかは、背景の色がそのまま影の色になるので、光の当たる部分だけ消します。
6.この時点で一度、定着剤をかけます。塗り重ねるので、パステル用のフィキサチフ使ってます。
7.今度は型紙を当てて色をのせていきます。なるべく絵の奥になるパーツから順に塗っていきます。
型紙のふちにトレースしたときの鉛筆線が残ってると、パステルに混ざって色がくすんでしまうので、練り消しごむなどで、周囲の鉛筆線は消しておきます。
パステル粉を一気に盛りすぎると、型紙の隅に溜まったり、隙間から下に入り込んで、はみ出す原因になってしまうので、少しずつ重ねて塗ります。
8.この絵は海の中なので、光の当たる箇所に水の光模様を白パステルで直に描きこみました。
9.最後に定着剤をかけて、できあがり。
背景や、パーツの細かさによって、塗る順序を考えながら描いてます。
パステルは消しゴムで消せるとはいえ、きれいに塗った背景を部分的に消して修正すると、やっぱりきれいには戻らないので、けっこう一発勝負です。
パステルの粉を擦り込むのは、スポンジやブラシなんかの道具もあるのですが、
やっぱり手に勝る道具は無いというか、
心をこめて、描いてる感じがするので、手で描くのが好きなのです。
擦り込みすぎて、指の腹が痺れてきますが(笑)